こんにちは。
しろあとです。
元塾講師が教えるシリーズも今回で最終回です。
最終回は理科の成績を伸ばす勉強法や心構えについて語っていきます。
対象は小学校高学年~高校生くらいです。
理科も社会と同様に暗記科目かつ単元ごとの独立性があるので、比較的得意としていて得点源にしている人が多いです。
ですが、社会と比べると、それぞれの単元に関係性があったり、数字や資料、グラフなどを読み取って計算したりなど、暗記要素は社会よりも少ない印象ではあります。
余談ですが私の経験上、不真面目でヤンキー気質のある素行不良ぎみの生徒に限って理科の成績だけは優秀なんてことが多々ありました(笑)
ほかの科目はさっぱりなのに、なぜだか理科だけ授業に真面目に参加するし、テストも点を取ってくる。
とても不思議な現象でした。
今回はそんな理科の勉強法です。
簡単に点数をとるなら生物と地学から
生物と地学は暗記要素が強めです。
もちろん計算や記述など、暗記一辺倒では太刀打ちできない問題もありますが、比較的暗記量がものをいう分野です。
ひたすら教科書を読み込む、動画を見直すなどして、自然と用語がでてくるまで繰り返します。
ある程度、用語の核が捉えられたら、今度はその用語の正しい定義を言葉で説明できるかチャレンジします。
「○○とは、~~」に続く形で適切にその用語を説明できたら合格です。
インプットした情報を適切な形でアウトプット(言語化)できるという状態が理想です。
用語の定義をきちんと説明できれば、記述問題にもある程度対応できる場合もあります。
ライバルに差をつけるなら化学と物理を攻略
化学と物理は苦手としている人がとても多いです。
その理由の一つに、計算があげられます。
公式を覚え、与えられた問題の数値を式に当てはめて演算、この一連の流れを苦手としている人が多いです。
計算が絡むので、数学的な力も試されます。
数学は積み重ねがものをいう科目です。
過去の記事も参考にしてください。
とある数学の単元で挫折すると、別の単元までわからなくなりそのまま放置してしまう。
そういったことの繰り返しで数学が苦手になってしまい、簡単な計算まで面倒くさくなってしまう。
その計算ぎらいが理科にまで波及するケースが頻発してます。
化学と物理を攻略するには、その前提としてある程度数学ができている必要があります。
そのため生物や物理よりも苦手としている人が多いのです。
化学と物理で得点を稼ぐことができれば、ライバルと大きな差をつけることも可能です。
まずは、基本的な用語を覚えます。
生物や地学ほど徹底して暗記する必要はありません。
おおまかな意味だけ捉えられたら、どんどん実践を積んでいきます。
次は、公式を正確に覚え、数値を正しく代入し、正答を導く練習です。
このフェーズでは、数式に対する拒否感を限りなくゼロに近づけることを目的とします。
数式を目にした瞬間、勉強に対する意欲がなくなってしまう人があまりにも多いからです。
公式を覚える、実際に数値を入れてみる、計算する、正答を得る、という流れを何回も繰り返し行います。
映像や動画を活用した学習が効果的
数学と同じく、理科も映像や動画の活用を推奨します。
理科は数学と比べ、視覚化しやすい題材が多いので、より理解が深まりやすいです。
目で見た情報を記憶し、ノートに書きとる、問題演習を積むなどしてアウトプットしていきます。
過去問は早めに着手する
受験対策ならば、できるだけ早めに過去問を手に入れて解いておきましょう。
問題の形式や、出てくる用語やフレーズ、問題数などを把握する必要があるからです。
それらが大まかに把握できれば、あとは用語と公式の暗記、問題練習をすることで、ある程度本番で戦えるようになります。
【過去問は受験直前期に解く】というのが、世の中の一般ですがそれでは対策が遅すぎます。
本番形式に慣れ始めたところで、試験当日を迎えてしまうケースが圧倒的に多いです。
脂が完全に乗り切る前に、タイムリミットを迎えてしまいます。
最低でも、試験当日の6か月前には過去問を一度解いてみてください。
問題自体は全然解けなくても構いません。
また、受験勉強がうまい人だと、
「用語や公式を暗記する前に過去問を解く」というのが常識になっています。
これに関して、私の体感上、教科によると考えています。
英語や数学だと、積み重なっている知識や解法がなければ、問題を目の前にしても何もできないなんてことになってしまうので、モチベーションの低下にもつながってしまい、効果的ではありません。
しかし理科に関しては、過去問を一番先に解く作戦が功を奏すケースが多いです。
これまでの学習で、得意だったり記憶に残っていたりする単元や分野の問題だけピンポイントで解けることがあり、欲しい点数まで自分がどれだけ足りていないか、現実的に把握することができるからです。
受験ではなく学校のテストの対策であれば、実践問題を早めに多く解いておきましょう。
問題集の後半に、骨のあるやや難しい問題があるはずです。
学校のテストであれば、問題集やワークからそのまま出題されることも多いので、必ず自力で解けるくらいの実力はつけておきます。
しろあと
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