こんにちは。
しろあとです。
前回の数学編に引き続き、今回は社会の成績を伸ばす勉強法や心構えについて語っていきます。
対象は小学校高学年~高校生くらいとします。
社会は暗記科目かつ単元ごとの独立性があるので、比較的得意としていて得点源にしている人が多いです。
しかし、得意な人が多いだけに、ライバルも点をとってきます。
その結果、平均点が高くなり周りと差がつきにくいなんて状況になりがちです。
ライバルと圧倒的に差をつける学習が求められます。
まずは暗記、そして関連付け
覚えないことには始まりません。
ひたすら用語を覚えていきましょう。
コツは、繰り返し書いて、読み上げるです。
人間は五感をフルに使ったほうが、記憶に残りやすいという原理があります。
ただ文字面を読んでいるだけでは、視覚しか使えていません。
見るだけでなく、紙に書いて触覚を活用する、声に出して聴覚を活用するなどの工夫が有効です。
そして、一度覚えた用語は、3週間以内に3回は振り返ることが必要です。
一度覚えたとしても、翌日には覚えたことの70%を忘れているのが人間です。
この研究は、エビングハウスの忘却曲線として知られています。
興味がある方は、調べてみてください。
ある程度忘れずに覚えることができてきたら、さらに記憶を強固にする作業に入ります。
たとえば、「徳川家康」という人名を覚えたとしたら、
「江戸時代」
「江戸幕府初代将軍」
「関ヶ原の戦い」
くらいは自然と想起されると思います。
さらに人物相関を深堀りすると、
息子は「秀忠」
孫は「家光」
まで出てきます。
そこからさらに、
「家光」といえば「参勤交代」
「参勤交代」といえば「○○」
などと、どんどん関連づけていきます。
こういったことを繰り返していく中で、試験に必要な用語が定着していきます。
さらに、歴史で重要とされている時代の流れをおさえることも自然にできていきます。
暗記および関連付けは、地理や公民分野でも大事です。
資料集を使い倒す
学校で教科書とは別に配布される資料集があります。
この資料集、普段は授業中にワンポイントで使われることが多いです。
常に開いているのではなく、教員の指示があったときだけ使用するなんてことが、ほとんどではないでしょうか。
実はこの資料集は、もっと可能性を秘めています。
基本的に、人間は情報処理のほとんどを視覚的手がかりに頼っています。
口頭で何かいわれて覚えるよりも、目で見たほうが印象に残りやすいのは、実体験として誰もが経験するところです。
視覚的手がかりのなかでも、
「文字」よりも「絵や画像」
「絵や画像」よりも「動画」
「動画」より も「実際に自分が体験して見聞きしたもの」
のほうが、より印象に残ります。
文字面を追うだけで覚えようとしてもなかなか効率は上がりません。
教科書や参考書を開いて勉強するときは、資料集もぜひ手元で開いておきましょう。
勉強している分野や単元とリンクしているページを資料集で確認しましょう。
目で覚えるほうが圧倒的に記憶に残り、勉強効率がよくなっていることを実感できるはずです。
問題集をたくさんこなす
社会は問われる範囲が膨大です。
様々な問題形式で様々な知識や資料読解能力が問われます。
もちろん問題集は1度すべて解き終えた後に、もう1周、さらにもう1周したほうが学習は定着します。
しかし、最大でも3周までにとどめておくのがいいでしょう。
社会に関しては、同じ問題を何度繰り返してもパターンで覚えてしまい、幅広い問題形式や応用問題に対応できないケースがあります。
何周かして、その問題集を8~9割方できるようになったら、いっそのこと切り換えて、別の問題集に取りかかり、さまざまな問題に取り組んだほうが結果的に成績があがる傾向にあります。
強みをつくるより弱みをなくす
「歴史は得意だけど、地理が苦手」
「政治は知っているけど、経済はさっぱり」
同じ社会という科目でも、単元や分野によって得意不得意があるのは当然です。
試験で点数を取るにはある分野にたけているよりも、苦手分野をつくらないほうが本番で十分に戦える確率が増えます。
スペシャリストではなく、オールラウンダーになるのです。
しろあと
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