こんにちは。
しろあとです。
今回は前回の山陰ひとり旅のつづきです。
1日目は鳥取の境港を旅してきました。
海鮮尽くしの1日で、境港のお寿司のレベルの高さが存分に感じられました。
水木しげるゆかりの地としても知られていて、妖怪だらけの町でした。
2日目は米子市内を中心に旅していきます。
2日目 米子
2日目は米子(よなご)です。
鳥取県西部の都市として栄えています。
町自体は人こそ多くはありませんが、閑散とした感じではありません。
地方都市らしく車社会が根付いており、車の往来がとても多い印象を受けました。
- 6:30 起床
この日は気温が10度前後。
そこまで暖かくはならないものの、天気は快晴です。
宿泊した宿がたまたま無料で自転車を貸し出ししていたので、ありがたく使わせていただきました。
旅先で乗る自転車って、なんだかテンション上がります。
- 7:30 米子城跡
山陰ひとり旅のメインイベント、米子城跡にやってきました。
レンタサイクルで街中を颯爽と移動していると、ふもとから米子城跡が見えてきました。

よくよく目を凝らしていると、天守があった台座に人が1人立っているのがわかります。
米子城跡の周辺マップや案内図も見られます。


ふもとには専用駐車場や休憩スペースも確保されていて、観光しやすい環境になっています。


駐車場に自転車を止め、ここからは徒歩で登城することにします。
少し歩くと、さっそく石垣が目に入ります。
二の丸桝形虎口です。


石でできた階段を上ると、テニスコートがあります。
テニスコートの手前には、旧小原家長屋門という米子市の指定有形文化財がありました。
テニスコートの脇から、登城口へと入っていきます。


道中、広くはないものの急こう配などもなく、比較的歩きやすい道でした。

突き当たって右方向、本丸とは反対のほうへまずは向かってみました。
こちらは内膳丸という場所です。

内膳さんという方が構築したため、内膳丸と呼ばれているようです。
内膳丸へ向かう道中には、昇り石垣があります。

こちらは山を登るように石垣が構築されています。
通常ならば、平らな地面と平行になるように石垣が詰まれるところですが、山の斜面に沿って石垣が構築されています。
なんとも珍しい石垣なので、おもわず見入ってしまいました。
沖縄にあるグスクを想像させるような造りです。
本丸方面へ向かっていきます。

階段を上った先には、天守の台座がそびえたっています。
これぞまさに、米子城跡の特徴ともいえる姿です。
こちらは遠見櫓跡といわれる場所です。

さて、台座正面にして右と左のルートがあります。
私はまず右からまわってみることにしました。
細い道を進み、さらに上っていきます。

そうすると、ひらけた場所に到着。
頂上です。

見晴らし最高です。
左手には中海、正面は米子市内が見渡せます。

頂上奥側が天守があったとされている場所のようです。
杭があったと思しき場所に目印があります。

ベンチに座り、米子市街地の風景を独り占めです。

少し右手に目をやると、こちらにもなにやら天守があったであろう台座が見受けられました。

先っぽには意味ありげな巨石が存在感を示しています。

視界を遮るものが何もなく、なんとも居心地がいい城跡でした。

頂上からの景色を十分楽しんだら、来た道とは逆のルートで下っていきます。
下りは階段がたくさんあるルートでした。

大満足で米子城跡を後にします。
ちなみに、駐車場がある場所が三の丸だったそうです。

- 9:30 山陰歴史館(米子市役所旧館)
米子城跡から自転車で市街地のほうへやってきました。
山陰歴史館です。

こちらは元々、米子市役所だったそうです
入館は無料、企画展のみ有料です。
無料エリアだけ見学してきました。
展示は米子城や、歴史についてがメインです。

米子城の天守や櫓の模型が興味深かったです。

- 10:15 米子美術館
すぐ近くにある米子美術館に向かいます。
なにやら人が多いなあと思っていると、なんとこの日は、田中達也さんのミニチュアライフ展2が開催されていました。
来館するまで何のことか私も知りませんでしたが、さっそく入館して観賞してみることに。
結果からいうと大満足です。
ミニチュアを使った、ウィットに富んだ、それでいて皮肉めいた面白い発想の作品がたくさんあります。



会場内は実物を使った展示と、実物を絵画のように2次元で表現したものと2つが展示されている構成です。
ほんとにユーモアに溢れていて、思わずクスっとしてしまうような作品がたくさんあり、とても有意義な時間を過ごせました。

- 11:00 ランチとんきん
鳥取といえばカレーということで、カレー屋さんにやってきました。
鳥取はカレーとらっきょうの消費量が全国1位のようで、カレーで有名な都道府県です。
以前、鳥取市内を観光したときも、朝からカフェや喫茶店でカレーを提供してくれるお店の多さに驚いた記憶があります。
ということで、カレー専門店でランチをいただきます。

とんきんさんでいただいたのは、1番人気があるハンバーグカレーです。

食べてみた感想は、まあ普通のカレーといった感じです。
さらさらなカレールー、家庭的な味わいのハンバーグで決して不味くはないのですが、これといった感動もないというのが正直なところです。
- 11:40 ランチ続き さんぽう
まだまだ胃袋に余裕があったので、連食します。
つづいてやってきたのは、さんぽうさんです。
こちらで人気なのは、ドライカレーです。
鳥料理屋さんですので、鳥肉料理が有名なのですが、ドライカレーが人気を博している一風変わったお店です。
私はドライカレーを注文しました。

到着して気づいたのは、ごはんが黄色いことです。
卵と一緒に炒めているようですね。

さっそく一口いただいてみると、フワフワ感がめちゃくちゃいい。
卵で仕上げられたごはんもフワフワ、ドライカレーも肉の旨味がしっかり出ていて、それでいてフワフワした触感があります。
口あたりがとても優しく、パクパク食べられます。
ランチ2食目でお腹もきつくなってきましたが、最後まで美味しくいただけました。
一つ残念だったのは、付け合わせのから揚げがあまりおいしくなかったところくらいです。

鶏むね肉のから揚げなのですが、味がしないのです。 食べるならドライカレーの一択です。

- 12:25 米子水鳥公園
カレーを楽しんだ後、自転車でちょっと遠出します。
向かうは、米子水鳥公園です。
こちらでバードウォッチングをしていきます。
ですが、ここで私は大誤算。
宿でレンタルした自転車に乗って、米子市街地から5~6kmの距離を人力の自転車で向かいました。
この日は風が強く全然自転車が進まないのです。
旅先で自転車をレンタルするなら電動自転車一択です。
米子水鳥公園に行くまでに、だいぶ体力を消耗してしまいました。
自転車を漕ぐこと20分、やっと目的地周辺までやってきました。

大きな湿地帯のある公園にやってきました。

公園内にあるネイチャーセンターに入っていきます。

ネイチャーセンターからは、湿地帯が見渡せます。
たくさん望遠鏡が用意されていて、鳥たちを観察できます。
スタッフの話では、冬の期間中、ここの湿地帯には1000羽のハクチョウが滞在するようです。
私が訪れたのが3月中旬だったため、残念ながらハクチョウはいませんでした。
ですが今朝は6羽のみハクチョウがいたようです。
暖かくなると、みんな北国に向かうようですね。
- 14:20 尾高城跡
米子水鳥公園から尾高城跡まで自転車で向かいます。
3泊4日の山陰ひとり旅で一番がきつかったのが、この移動です。
自転車での移動距離12~13kmです。
しかも強風、人力自転車です。
強風にイラつきながら、コンビニで一休みしつつ、なんとか目的地の尾高城跡にたどりつきました。
尾高城跡は、西伯耆最大級の城跡です。

天守や橋など城らしいものはありません。
石垣もパッと見ありません。
一見すると、少し起伏のある野っぱらといったところです。
しかし順路がきちんと番号で明記されています。

この番号札を手掛かりにして、尾高城跡をめぐっていきます。
まずは1番の木橋から。
お手製の看板でここまで順路を案内してくれる城郭遺跡は、これまで初めてです。
石碑や案内板などを建てるほどでもないが、観光資源としての体を保ちたいといったところでしょうか。
空堀や天守跡などあります。

天守は竹林が生い茂っているため、立ち入りできないようです。

そのためか、中の丸郭が尾高城跡で最も高い場所のようです。

尾高城跡から、大山がとてもきれいに見えました。

- 16:00 皆生温泉 汐の湯
また地獄の自転車爆走です。
尾高城跡から皆生温泉(かいけおんせん)まで自転車で漕ぎ続けます。
道中、お城を模した建物のお菓子屋さんがあって少しテンションがあがります。

車の往来が激しい大通りを強風の中漕ぎ続けて、皆生温泉にやってきました。
「汐の湯」という温浴施設にやってきました。
先に券売機で入浴券を購入し、受付に手渡すスタイルです。
利用した感想としては、可もなく不可もなくといったところです。
皆生温泉自体が海に面しているため、汐の湯も露天風呂からのオーシャンビューがウリのようですが、いまいち見晴らしがよくなく、露天スペースも狭小です。
サウナは町にある銭湯にあるような普通のタイプです。
ととのい椅子は1脚もないため、浴槽の縁に座って休憩するのがやっとです。
1日目に訪れた境港の野乃が良すぎたため、それとのギャップもあってか私はそこまでハマりませんでした。
- 19:15 ディナー 美酒佳肴 ゆらく
最後の力を振り絞り、皆生温泉から米子市街地へ向かいます。
もうへとへとです。
待ちに待ったディナーでうかがったのは、「美酒佳肴ゆらく」さんです。

こちらのお店で有名なのが、さばしゃぶです。
山陰ではさばのしゃぶしゃぶが有名のようです。
さっそく入店してメニューをチェックしていきます。
案内された席は、広々としたカウンター席です。


私の体感上、本日のおすすめメニューを紙で出してくれるお店は、接客、料理の味などあらゆる点においてレベルが高いことが多いです。
ゆらくさんも期待大です。
さっそく日本酒で一杯やります。

今日は疲れたのでとにかく肉が食べたい気分。
ということで、まずは鳥取和牛の肉寿司を注文しました。

バウムクーヘンのような木の器で提供されました。
そしてお待ちかねのさばしゃぶです。
かなりごついサバしゃぶセットが出てきました。

後に続いてサバが登場です。

めちゃくちゃキレイですよね。
これで2人前です。
1人前だと少ないかなと思って2人前注文しましたが、1人前でも結構な量がありそうです。
スタッフからは、
「3、4回くらい湯にくぐらせて、特製ポン酢とその中にある玉ねぎと一緒にお食べください」
とのことでした。

このポン酢の中にしなしなになった玉ねぎが入っているみたいです。
薬味も自由に使っていただきます。
一口食べた瞬間、この世のものとは思えない美味さを感じました。
まずサバ自体が新鮮で美味い。
青魚特有の臭みがまったくなく、それでいて魚本来の旨味を感じられます。
このサバを湯にくぐらせると、生の部分と火が通った部分の調和がとれて、グッと食べやすくなります。
さらにポン酢、薬味など、いろんな味を楽しむことができ、食べる手が止まりません。
サバしゃぶを食べるために鳥取に来る価値、この店に来る価値があると確信できる美味さです。
ここで鳥取といえばの梨を使ったサワーでリフレッシュ。

〆は雑炊や麺など、いくつかありました。
私は日本蕎麦にしました。

この〆の麺がこれまた最高です。
サバから染み出た旨味とダシがすでコラボしており、それらをスープとしていただく蕎麦は絶品です。
あっという間に完飲完食です。
最後はおすすめ握り寿司をいただきます。

この日の旅の疲れが吹っ飛ぶようなディナーで大満足です。
2日目は以上になります。
米子城跡に感動を覚え、米子美術館で癒され、自転車移動で疲労困憊になり、ディナーで回復するというあわただしい1日でした。
かなり疲労した大変な1日でしたね。
3、4日目にまで疲れが残りそうな予感がして、少し不安を抱えつつ眠りにつきました。
旅は3日目へ続きます。
3日目は島根県の安来市へ。
しろあと
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